チラシのおもて

すきなものについて

プラハ一人旅③

プラハ旅行3日目

やはり、あまり眠れないし特にやる事もないので朝7時にホテルを出た。今日はお土産を買おうかと思っていて、早くても開くのが8時なのでブラブラしたりバーガーキングを食べたりで時間を潰す(ドリンクは自分で入れるし、バーガーが日本のよりデカい)。そんなこんなで8時になり、チェコの言葉で書かれた本が欲しくて7万タイトルの本を取り扱うパラーツ・クニフ・ルクソールという、まさに本の宮殿のような場所に行った。お求めの本を店員さんに聞いたら、あったはあったが装丁が違うので買うのはやめた。そして古本屋プルヴニー・ポドゥゼムニー・アンティクヴァリアートに向かった。ここにも欲しい本はなかったけど、アンティークなカッコイイ装丁な本が沢山あったので買えば良かったかもしれない。次に日本にも進出しているボタニクスというコスメを販売しているお店に行った。なんとなく気になっていた「死海の泥石けん」が欲しかったのと他にも幾つか石けんを買った。チェコの店員さんは愛想が悪いのだけど、アジア人の店員さん(多分、中国の方)が日本のカタログと割引券をくれたりと優しかった。次にハヴェルスカー市場という1232年に始まった歴史ある市場へ向かった。ここでは木のコースター(?)数枚と卵にプラハの白が彫られた物、そしてキノコ型のくるみ割り機を買った(カサを回すとクルミを割れる)。後、物欲しそうにマリオネット人形を見ていたら実演してくれたのでピノキオの人形を購入。トイレ休憩ができるらしく旅行者でも自由に入れる中央図書館に行ってみたり、近くにある国立マリオネット劇場に行ったりした。ドン・ジョヴァンニの人形劇が見れる!と思っていたけど、どうやら今日はやってないようでショックだった(水曜はやってないらしい)。お腹が空いたのでハヴェルスカー市場の近くにあるハヴェルスカー・コルナという如何にも大衆食堂のような所に行った。店に入る際に入り口で配られる用紙をカウンターに持って行って注文して渡すと、注文内容を記入してくれるので帰る際にはまた入り口の所で紙を渡すと会計をしてくれる。ここではグラーシュというチェコの家庭料理を食べた。チェコのパン(?)は少しネットリした感じがあって中々重いので、すぐお腹いっぱいになった。辛いの苦手なので、注文の際に辛くないのにして欲しいと言ったら甘すぎたのでスパイシーな方を選べば良かったかも。結構、混んでて現地のおばあちゃんと相席して食べた。荷物も増えて疲れたので一度ホテルに帰ることにした。先ほど、買ったマリオネット人形を動かしてみたが想像以上に難しい。

この3日間ほど、旧市街広場にはよく行ったのだけど、その隣にあるユダヤ人街へは全く行ってなかったので行くことにした。まずは儀式の家という場所に入った。ユダヤ人が使っていた食器や銀器が置いてあったりしたが、どうやら過去に遺体安置所として使われていた場所らしい。出るときに「ナ スフレダノウ(さようなら)」と言ったら笑われた。毎回笑われるのだけど、なんでや!隣にある民族資料館みたいな所にも入ったけど、どこかの国のカップルに写真撮って欲しいと頼まれて悔しい、彼女欲しいと思った。儀式の家の前にある通りに雑貨屋さんの露店が並んでいてゴレーム人形が売ってて欲しかったけどやめた。どうやらユダヤ教にはゴーレム伝説という言い伝えがあるらしく、ブードゥ教のゾンビに似ていて興奮してしまった。旧ユダヤ人墓地と1591年にマイゼルさんが作ったマイゼル・シナゴークにいった。一通り見れる件が300コルナ(1500円)程なのだけど、あまり観光地という感じがしない。面白さを求めるというより当時の空気感だったりを味わう場所かもしれない。後はユダヤ人だったフランツ・カフカが生涯のほとんどを過ごしていた場所らしいので、カフカが眺めていた景色を見たい人は行ったほうがいいかも。村上春樹の『海辺のカフカ』もそうだし、『騎士団長殺し』でもカフカは坂道を眺めて1日ニヤニヤしていたみたいな台詞があったんだけど(本当かね?)、ハルキストはやはりプラハに足を運ぶべきかもしれない。僕はそうではないけれど。どうしようかと迷い旧市街に向かった。屋台のソーセージが美味しそうだったので食べることにしたのだが、ビールを勧められて断った。どうしてもビールが苦手だからという理由なのだけど、チェコのビールは美味しいらしいので飲めば良かったかも。ソーセージはかなりスパイシーで肉汁が溢れていて美味しい。時間はあるので少し読書をした。ジャズの演奏をしていたので聞いたりした。マニファクトーラというお店でイースターエッグなどを買った。とっても可愛い店員さんが会計をしてくれて帰りに「ナ スフレダノウ」といったら笑われた。可愛かった・・・・。さようならって意味じゃないのかなぁ。また荷物が増えたので一旦帰ることにした。帰るまでに2回乗り換えがあって本当はとても面倒くさい。多分、17時頃。

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写真はクラシックのコンサートをする場所。ドヴォルザークだか忘れたけど、有名な人の銅像が建っている。1時間程、休んでそういえば夜の街を散策したいなと思い散歩することにした。多分、じっくり景色を眺めることが出来るのは今回が最後だ。電車でユダヤ人街の方へ向かいマーネス橋を歩いてプラハ城に向かう。

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プラハ城へ向かう長い階段の所に1日に目にいた笛を吹くおじさんがいた。人が少ないみたいで荷物検査もすぐ終わった。ここから見えるプラハの街の景色はすごい。夜はまた違う。いつも朝早く出て夕方頃に帰って疲れてベットに倒れこんでたので夜を散歩するのは初めてのことだった。危険だからとかではなく単に行く気が起きなかっただけだ。

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しかし昼間は人が凄いのに夜はまったく人がいなくて驚いた。夜のプラハ城もまた格別で、しばらく座って見入ってしまった。この壮観な景色を独り占めしながら、誰もしないであろう読書を少しばかりしたらとても贅沢な気持ちになった。旅行中に毎日プラハ城を眺めに行ってたのだけど、やはり格別。見ればみるほど、凄い。その後はカレル橋を渡って旧市街に向かい、またソーセージを食べた。疲れ果てたし、満足するくらい見たので帰ることにした。夜の街並みは素敵だった。

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プラハ旅3日目。

今日もそれなりに早起きした。朝5時くらいに起きた。昨日は22時頃に寝たので久々に長い時間の睡眠だったかもしれない。チェックアウトは11時だったけど、特にする事もないので帰りに身支度をし8時過ぎにはホテルを後にした。電車とバスを乗り継いで空港に向かう。途中で寄ろうと思っていたマーケットの駅は本を読んでいたら、そのまま通り越してしまったので諦めた。10時頃に空港について、ご飯とケーキを食べてスターバックスで頼まれていたタンブラーと自分用に一つずつ購入。行きと同じ様にイスタンブールを経由して日本へ向かう。飛行機の搭乗時刻が15時15分なので5時間くらい暇になってしまった(笑)イスタンブールでも乗り継ぎに6時間程掛かるので参った。なのでブログを書いたり、本を読んだり、暇を持て余す事にした。空港に売ってるピザは焦げてたり固くてパサパサしてチーズもパラパラ落ちてしまうので美味しくなかった。泊まっていたホテルから歩いて5分の所にあって毎日通っていたピザ屋のピザが恋しくなった。古びたピザ屋だったけど、30コルナの割には、とっても美味しくて、とっても好きになったので、またプラハに来た際には食べに来よう。ここ3日程をチェコ語を3つか4つくらい覚えて乗り切ったので、今度はちゃんと言葉を覚えていきたいと思った。お店に入った時やレジで会計をする時に使う「ドブリーデン(こんにちは)」、お店を出る時やさようならの意味の「ナフレダノウ」、一番使ったかもしれないコレ下さいを表す「トフレプロスィーム」、プロスィームは多分英語で言うプリーズの事だと思う。後は、「ジェクイ or ジェクユ(ありがとう)」。「ジェクイヴァーム」というのもあるらしいけど、日本語で言うありがとうございますみたいな丁寧語の役割なのかもしれない。後、おはようは「ドブレーラーノ」で、こんばんはは「ドブリーヴェーチェル」だった気がする。ただお店に行くと朝も夜もドブリーデンって言われたので、ドブリーデンの一択で問題ないのかもしれない。日本帰ったら勉強してカフカの小説をチェコの言葉で読めるくらいにしたいなぁ。後は英語もちゃんと勉強しよう。なんとなくな感じで旅行出来るけど、言葉を覚えたほうが旅行は100倍楽しい気がした。

プラハ一人旅②

プラハ旅行2日目

めちゃくちゃ疲れてて眠りたいのだけど、色々と忘れてしまう前に今日の出来事も記録したいと思う。数時間に寝たり起きたりを繰り返して3時頃に起きて1日目のブログをメモに書き起こし(ネット環境悪いので、とりあえずメモ)5時頃に寝たら7時に起きてしまったのでシャワーを浴びて、すぐにホテルを出た。トラム(路面電車)の22番に乗りpoho-relekにて下車。徒歩2分のストラホフ修道院に向かった。正直に言うと、ここが今回の旅でとっても行きたかった場所だ。朝9時に開くみたいで、丁度開いて1番乗りで入れたので急いで来て良かった。とても親切だけど、暇そうな受付の方々が日本語のガイドを見せてくれたり助かった。入場料が100コルナ(日本円に換算するとx5なので約500円)と写真を撮る料金50コルナを払う。「エントランス、オンリー」と言われたので哲学の間という4万冊以上の蔵書が眠る場所だけ写真を撮った。写真代払ったら腕に証明するシールを貼られるんだけど、ないのに撮ったら注意される。見えづらい場所に貼ってあったからか注意されたのでビックリした。後、ここ撮るだけでジュース2本分かーと思ったけど、それ以上の価値が全然あるのでお金を惜しまないで良かったと思った。圧巻。"哲学の間”と”神学の間”という図書室を繋ぐ廊下にも装丁が素晴らしい本が沢山あって興味深い。宝石が散りばめられた物や木の皮で作られた本(薬を調合する為の薬草などが入っているので入れ物のような形)と食器を入れる為の本など、興味深くて本という概念が覆された気がする。

昨日も行ったけど、改めてプラハ城へ向かった。スーツケースが無いのは、とっても楽だ。途中、ロレッタ教会が気になったけど、外の写真を撮っただけで見るのは辞めて、VE STARE RADNICIという小さなカフェで朝ごはんを食べる。現金の持ち合わせが、あまり無いのでクレジットOKか聞いたらOKらしいので入って食べて会計をしようとしたら「キャッシュオンリー」と言われてムカついた。しかも、ただのハム&エッグで200コルナって高すぎだろと思ったので、ちゃんとした所で食べたほうが良かったなと思った。空いてる分には良かったし、量もそこそこ多かったから仕方ないけど。

プラハ城へ向かうには入り口が二つあって、昨日とは反対側から入った。今日は衛兵が直立不動で立つ門がある方からだ。荷物検査が面倒くさい。昨日は朝早くで空いてたのだけど、今日はお昼すぎだからか雨にも関わらず人が多かった。昨日も行った聖ヴィート教会をもう一度見ておこうと思って入ったけど、展示ゾーンには昨日買ったチケットでは入れなかった(教会の中には無料で入れるのでチケット無くても楽しめるっちゃ楽しめる)。他にも昨日は行かなかったプラハ城についての展示も入ったけど(入れたのでチケットで見れるのは1箇所につき1回のようだ)、人が多すぎてじっくり見れなかった。後は火薬塔にも入ったけど、ここは対照的に全く人がいない。火薬塔の近くにあるおもちゃ屋に入って写真を撮ろうとしたら怒られたのでビックリした。なんだか険悪な雰囲気になってしまって面白いことも言えないので片言で「ナ スフレダノウ(さようなら)」と言ったら笑ってくれたので良かった。

王の道と呼ばれる場所にあるカレル橋という立派そうな橋を目指す。途中、マーネス橋の近くの川沿いを歩いていたらデカい鳥とか、3種類くらいの鳥が虫のように湧いていたのでビックリした。地元のおじさんが、とてもとても素早くバナナを食べて皮を鳥に挙げていたので、またもや驚いた。単純な疑問なんだけど、バナナの皮って食べるんだ。そして、すぐ近くのフランツ・カフカ博物館に向かった。カフカの書いた原稿や手紙、後はパスポートとかあって、こういう有名人の博物館に行くたびにプライベートな情報見せられて可哀想だなと思ってしまうのは僕だけでしょうか。カフカは『変身』しか読んだことがないので大それた事は言えないのだけど、非常に面白い展示空間になっていてカフカ的だなぁと思った(言ってみたかった)。日本に帰ったら是非とも読んでみようと思う。カレル橋を渡る前に、また少し寄り道して日本大使館ジョン・レノンの壁を見た。ジョン・レノンの方が人が沢山いて平和への言葉が綴られている。なんでジョン・レノンなんだろう。まぁ、いいか。

ようやくカレル橋を渡る。他の橋と比べると、やたら石像が多いし、そして人も多い感じだ。後は物乞いみたいな人が、そこら中にいる。決まって犬が横に寄り添っていて土下座のような形でカップを前に差し出している。ぶらぶらしてると「こんにちは」と声を掛けられて教会で行われるクラシックコンサートの案内みたいだった。パンフレットの32ページに載ってるって言われて開いたら、そのコンサートの情報が載ってて何で覚えてんねんと思ったし、日本語話す現地人は何だか怖くて信用できないので適当にあしらった。というか、お金がないので500コルナは厳しすぎる。超聴きたいけど。道に沿って進むと旧市街広場にに出る。広場の真ん中では音楽を演奏する人(イタリヤ人だった)や石像のような二人組の動く人間がいる、この人達は昨日もいたのでいつも居るのかもしれない。聖ミクラーシュ教会は二つあるけど、旧市街の方に入った。入場料は無料で寄付で25コルナ払う必要があるらしいけど、受付の人が眠そうで何も言わなかったので、そのまま入った。教会に入る度に思うのは、僕はどれだけ懺悔する事があるだろうかと思ってしまう。

お腹が空いたし丁度いい時間だったので昨日見かけて気になっていた「KITCHEN」というRAMEN BARに入った。メニューに”RAMEN”とか”UDON"って書いてあるのが何だか新鮮。TOKYO SHOYU RAMENとコーラを頼んだのだけど、なんという歪な組み合わせ。普段は、ほぼラーメンを食べない僕だけど、旅行先では何故かラーメンを食べる。しかし日本のラーメンと大差ない味で驚いた。悪い部分を強いて言うなら肉が固くて美味しくないのとコーラと合わせて300コルナは高いなぁ。帰りに「ありがとう」と言ったら日本語で返してくれた。その後は適当にぶらぶらして店内にメリーゴーランドのあるおもちゃ屋さんに入ったり、ミュシャ美術館のすぐ近くにある郵便局へいってミュシャの切手を買った。プラハ本駅に行った事がないなと思って向かう。

まだまだ時間はあるので地下鉄C線でヴルタヴスカー駅に向かう。そこからトラム1番に乗り換えてKamenicka駅で下車、した気がする(うろ覚え)。ガイドブックにあまり情報が載ってない方面であったので行きたい場所の最寄駅などが書いてないのでレトナー公園という場所が見えたところで降りた。目指すは国立技術博物館だ。あまり乗り物には興味がないけど、約5万3000点の乗り物が所蔵されていて圧巻。車に電車に飛行機、自転車、バイク、自転車など、ありとあらゆる物が置いてある。自転車が好きなので、そこだけじっくり見た。1880年頃の自転車はチェーンもなくタイヤも鉄でガタガタしそうだったけど、1898年頃の自転車はチェーンも付いてタイヤもゴム製の物になっていたので200年以上前に今の自転車の形が出来上がっていたのは驚いた。こういう博物館は初めてなのでブレーキが一つだけの自転車とか興味深い。他には映画に蒸気機関車が出ているからか『厳重に監視された列車』のイジー・メンツェル監督の展示ゾーンがあって僕がチェコに行くきっかけとなった映画で、ここに展示があるなんてと驚いた。オスカー像が飾られていたり、ヒッチコックとの写真まで!後、映画の特別展みたいなのがやっていて『キッド』の時のチャップリンの靴と帽子が置いてあり、僕はチャップリンが大好きなので興奮した。

その後はレトナー公園という超デカイ公園を端から端まで歩いて、その後も歩きまくった。ペトシーン公園という場所に着き飢えの壁という場所を見た。すぐ近くにあった不気味な像はなんなのだろう。同じ顔の人のイラストが目印の拷問博物館みたいな物があったので、何か悪いことをした人なのだろうか。およそ12時間程歩いてホテルへ帰宅したので疲れた。今日も近くの公園の横にあるピザ屋でピザを買う。もう疲れ果てて1日寝てたいけど、明日はお土産を買うのと、出来たらペトシーン公園のロープウェーに行こうかと思う。後、出来たらドン・ジョヴァンニの人形劇が見たい。今読んでいる村上春樹の『騎士団長殺し』にはドン・ジョヴァンニの話やカフカの話も出てくるのでプラハは何かと縁があるのかもしれないと思った。

京都 旅行①

ずっと京都に行きたいと思っていた。僕の好きな”くるり”が京都出身で京都を題材にした曲(京都の大学生etc...)を歌っていたり、僕が好きな小説家の森見登美彦さんが書く小説の舞台もほぼほぼ京都である事が多く、憧れと羨望の的なのだ。京都の事を考えると決まって中学生時代の修学旅行を思い出す。真っ先に思い浮かぶのが「トイタハイトイタ事件」である。行きの新幹線でトイタさん(仮名)という女の子が新幹線のスピードに酔いしれてしまったのかゲロを嘔吐してしまったという事件である。それからしばらくの間、クラスの男子達は事あるごとに「トイタさんが吐いといた(トイタ)」という何の面白味もないダジャレを呟いてはゲラゲラ笑っていたのだ。僕の食欲も失せてしまうので辞めるべきだ。これが俗に言う「トイタハイトイタ事件」の全貌である。仮にトイタさんが端に文字を書いたとした場合、「トイタさんが書いといた」という事柄だけでは勿論、流行ったりはしないのである。これだけでも人の不幸を蜜の味にする人間がいる理由が分かる気がした。若さというのは残酷だ。こういうのもあってか、中学時代の僕は人間不信であったのだ。

そんな事はさておき、年末年始に休みを取らず、とてもとても疲れてたので久々に休みを取って遠出できるのはとても楽しみだ。こんなにも"とても"を使ってしまうのだから、疑いの余地すらない程に、とても楽しみなのだ。5連勤を乗り切り、その日は残業で日付が旅行当日に変わり帰宅。忙しくて何も準備が進んでおらず焦ったが、荷物は切符とカメラと本と財布と僅かな下着くらい。1泊なので、その辺に遊びに行く時と会社に行く時くらいの荷物で十分。行きの新幹線は卒業旅行だかの女子大学生で溢れていて緊張してしまい、ひたすら持ってきた書物に目を通していた。しかし女の子というのは、ずっと飽きもせず恋愛の事ばかり話しているのだな。「彼氏からどんなプレゼントが欲しい?」という話題になり、色々出て「Dr. Martinの靴が欲しい、というかマーチン履いてるような人と付き合いたい」「私も〜」みたいな話になって、自意識が過ぎるかもしれないがマーチンを履いている僕は恥ずかしくなってしまった。マーチンの話題は確実に確信犯であろう。もしかしたら明らかにモテなそうな外見である僕を暇潰しのためにから買おうと考えたのではないだろうか。めちゃめちゃ可愛い女子大生の視線を感じていたので、僕はそんな不毛な考えを孕んでしまい妄想という妄想を膨らませ書物に集中出来ぬまま京都へ到着した。

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京都に着いたのは午前10時。駅を出ると屹立し聳え立つ京都タワーがあり、京都に来たんだなという気持ちになる。何も計画を立てていないので、とりあえずは行きたいと思っていた下鴨神社を目指し北へ歩く。

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途中、魅惑的なサウナがあった。時間的に営業もしていなく、夜に絶対行くぞと思っていたのですが、それは実現せず残念。また京都へ来た時に行こう。しばらく歩くと鴨川が見え、鴨川沿いを歩いたが中々遠い。どうやら1時間以上掛かりそうだと分かったので、京阪電鉄三条駅へ行き、出町柳駅を目指す。

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京都の電車のデザイン好きだ。

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行きたかった鴨川デルタを見れた。NHKの番組「ドキュメント72時間」の一昨年放送された回で、この場所が選ばれていて、とても秀逸で人気な回だった。また森見登美彦氏の作品で度々、登場しているような気がする。

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確か「四畳半神話大系」という作品で主人公と悪友の小津が他学生に向かってロケット花火を打ち込む所だったはずだ。ちゃんと花火禁止の看板があった。

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世界文化遺産にもなっている糺の森下鴨神社へ来た。ここも森見登美彦氏の作品ではお馴染みの場所だ。今ちょうど読んでいる「有頂天家族」(二作目)でも狸たちが住むのは、ここ糺の森だ。僕はアニメの方は存じ上げてないのだけど、主人公の矢三郎のスタンディがあってイメージと違っているように感じた。ここは縁結びの神がいるらしく、まだ見ぬ乙女との出会いを願う事にした。お守りは厄払いのお守りにした。今年は厄年らしく、今年から災難が多く降りかかっている為だ。

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休憩所で申餅を食べる。

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お昼頃、叡山電鉄で鞍馬へ。ものの30分ほどで深い山の中へ来てしまったようで驚いた。鞍馬と言えば鞍馬天狗。確かに天狗がいそうな雰囲気漂う場所だった。ロープウェイが運休中らしく、参道へは時間が掛かりそうであったので、ほとんど滞在せず出町柳駅へ戻り、そのままホテルへ向かいチェックイン。色々と省いていますが、極力は旅行で電車は使わない派なので、歩きまくった末にホテルに着いた。後で万歩計アプリを見てみたら、この日は30km近く歩いていた。少し休んで、近くの漫画ミュージアムを見物し、行く当てもないので祇園清水寺方面へ向かった。京都から市バスで数10分。

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やはり清水寺は凄く混んでいる。中学生の時の記憶は薄れているのですが、ここだけは来たのを覚えている。今回は大規模修繕の真っ最中との事で残念。何だか疲れ果てたのでホテルへ戻る。1文で済ませたが、清水寺を出たのが16時過ぎ頃で、ホテルへ着いたのが19時だったので阿呆みたいに歩いてしまった様だ。森見登美彦氏の作品に倣って夜の先斗町へ出掛けようと思っていたが、あまりにも疲れたので22時頃に寝てしまった。仕事の疲れも相まって、もう限界だったのだ。でも勿体無いので少しだけ持ってきていた「有頂天家族」を読む。この作品の舞台の地で読めるなんて、なんと贅沢な事だろうか。そして寝る前に気付いたのですが、ブログにも記述がない通り、下鴨神社の休憩所で食べた申餅以外に何も食べてないのである。続く→②

10 Best Movie of 2017.

最近、あまりの疲労により帰ってそのまま寝てしまうのでブログを書くどころではない状況というのもあり久々のブログになってしまった。気づけば今年も1週間と少し。今年は社会人になった4月1日から山形での研修があり、ほぼ映画を見ない生活を送っていた。なんてったって映画館が物凄く遠いのだ。山形にいる間に実は二度映画館へ足を運んだのだけど、その時は歩いて二時間掛かったと思う。往復四時間で二時間の映画を一本見たら1日なんてあっという間だ。そんな事情もあり、その時に見た映画はいつにも増して面白かったかもしれない。東京に戻ってからも映画を見る習慣がなくなってしまったせいかあまり見なかった。時間があれば小説や本を読むのに時間を割いていたので致し方ない気もする。学生時代は1日1本映画を見ようと心がけていたので年に400〜500本見ていたのだけど、今考えると異常に思える。いつだったか好きなアイドルがパーソナリティを務めるラジオに「僕は年に⚪︎⚪︎本映画を見るくらい好きなので、⚪︎⚪︎さんの好きな映画が気になります!」というお便りを送って、それが読まれた時に好きだったアイドルの子にドン引きされてショックを受けた記憶があって、とっても懐かしい。

そんなこんなで長い前置きになってしまいましたが、数少ない鑑賞本数の中から今年はベスト10(順不同)を挙げたいと思います。去年はまだ学生だったので沢山映画を見ていたのでベスト20でした。

1.デミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド

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去年は『君の名は。』や『シン・ゴジラ』といったヒット作があって、その年を象徴する1本として挙げられたのだけど、今年を代表する作品って何だろうってなった時にまず『ラ・ラ・ランド』を思い浮かべた。正直、ストーリーとか話の運びには粗が目立っている気がするのだけど、それでも大好きな1本。OPのハイウェイのシーンとラストがとりわけ素晴らしいし、60年代辺りのミュージカル映画の黄金期を想起させるような色使いだったり、色んな面で拘りを感じる作りになっていて見ていて楽しかった。後、僕はライアン・ゴズリングが大好きなのでそれだけで嬉しかった。ラストのゴズリングの映画に100点。

2.エドガー・ライトベイビー・ドライバー

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3.ティム・バートンミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち

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4.ケン・ローチ『わたしはダニエル・クレイグ

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5.マイク・ミルズ20センチュリー・ウーマン

6.ナ・ホンジン『哭聲』

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7.ジム・ジャームッシュ『パターソン』

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8.黒沢清散歩する侵略者

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9.西谷弘『昼顔』

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10.ジョーダン・ピール『ゲット・アウト』

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※ちょっと疲れてるので後日感想は追加予定。

gennkissu.hatenablog.com

去年のベスト20記事

ただのブログ(9/1〜9/6)

欅坂46の夏のツアーも終わり、肌寒さを感じる程に気温も下がってきて夏の終わりが近づいてる様だ。9月に入るので映画の日だと思い、前日にエドガー・ライト監督の『ベイビー・ドライバー』を見ようと思いチケットを買ったのだけれども、残業があり映画の上映が残り30分くらいであったので途中入場も諦め、最近行きつけの新宿駅地下にあるカレーハウス11イマサで怒りのカレーを食べる。

 

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しかし最近、本当に映画を見る機会が減ってしまった。学生の頃なんて毎日の様に、狂ったみたいに見ていたのに、学生料金でなくなってしまった為にサービスデイの安い日にしか見る気が起きなくなってしまった為だろうか。仕方ないので諦める。帰り道、ふと思い出し坂道AKBの「誰のことを一番 愛してる?」がiPhoneに入っていないのでDLで購入。改めていい曲だと思ったし、またこういう選抜をやって欲しい。AKB系列は無しで坂道だけで。

 

次の日の土曜は休みで、会社のグループ会社が開催するイベントに参加した。会社の人達に会ってしまうかもしれないという条件下であるし、貴重な休みを潰したくないので、まず参加はしないのだけれどもゲストがAKB48という事で釣られてしまった。大学時代のヲタク友達を誘ったのだが、家族連れが多く、あまりのアウェーっぷりにあまり盛り上がれずに終了。メンバーは峯岸みなみと15期生の湯本亜美市川愛美だった。15期の二人はヲタクであったから知っていたけど、一般の方はおそらくポカーンとしていたのではなかろうか。かなり前の席で見れたのでパフォーマンスの振り付けで峯岸みなみさんにロックオンされたのは思わず笑ってしまった。残念ながら、あまり嬉しくない(笑)欅坂だったらなぁという贅沢は辞めておこう。その後は以前も違う友達と行った秋葉原の「フジヤマドラゴンカレー」へ。欅坂46のグッズを持っていたのでドリンクは無料サービス。あまり載せるカレーの写真に拘りが無かったのだけど、美味しそうに写真を載せる技術をヲタク友達に指南してもらったので、今回食べたキーマカレーを載せる。どうだろうか。

 

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帰りに欅坂46の長沢君がオススメしていた『古谷先生は杏ちゃんのモノ』を2巻とも購入。王道モノなラブコメで、かなり胸キュン出来て満足。最初に印象が悪い二人目のヒロイン(男だけど)が、話が進むにつれいい奴になるのも凄いベタ。リボンといえば連載してる『ハニーレモンソーダ』も好きなので毎日買おうかなとか悩んでしまった。後は『思い、思われ、ふり、ふられ』の最新刊も購入。相変わらず胸キュン過ぎるし、ラストの続きが気になり過ぎる展開で次巻が出るまでもどかしい気持ちになって、こちらも連載を追うしかないのかという気持ちにさせられる。少女漫画って、恋って、いいなぁ。

 

次の日の日曜日は新しい仮面ライダーが始まって気になるが、仕事なので出勤。昼はセブンイレブンのビーフカレーで帰りには行きつけである新宿の「カレーハウス11イマサ」でメガカレーを頼む。ハンバーグとウインナー、コロッケやチキンカツが入ってて男の子の夢が詰まった様なカレーだけど、量が多すぎて吐きそうになった。月曜日になったので行きと帰りにジャンプを読む。『Dr.STONE』は連載から今日に至るまで驚異の面白さを維持してる。今日は仕事で免許がいるのに財布を忘れてしまい、唯一の楽しみである昼食すら食べれない危機であったが、お客さまにお駄賃を貰い九死に一生を得た気分だった。世の中には良い人がいるもんだ。

次の日は、翌日が休みなので会社帰りに映画館へ向かう。またもやチケットを購入したのに残業で見れない事態に陥る所だったが、早めに上がれたので『新感染 ファイナル・エクスプレス』を見た。昨年のしたまちコメディ映画祭の「映画秘宝まつり」のステージで紹介された作品で、それから気になっていたので丸々一年も待ち侘びたので期待しまくりだった。今まで見た中でも、かなり面白いゾンビ映画になっていて脚本が兎にも角にも素晴らしい。見て良かった。あー、なんだか、あまり書くことがない。毎日を惰性で生きたくないな。

 

 

欅坂46全国ツアー「真っ白なものは汚したくなる」千秋楽

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昨日、欅坂46 全国ツアー 『真っ白なものは汚したくなる』千秋楽を見てきた。長濱ねるさん風に言うなら「最高かよ!」の一言で語れてしまうのだが、それは勿体無いので少しだけ、欅坂46について、今回のライブについて、これからの欅坂46についてを語りたい。もう既に欅坂ロスになってしまっている自分がいる。

 

記憶も曖昧に勢い任せに書いているので、ツッコミどころは多いかもしれない。まずはovertureからの1曲目が「エキセントリック」。特殊な演出がなされていたみたいだが席のせいか(一応、A3ブロック)コレはよく分からなかった。しかし「エキセントリック」はカップリングとは思えない程の良曲で「サイマジョ」や「不協和音」に呼応する様な欅坂46を表す一つの指標になる曲になっていくのではないかなと思う。まず、この曲で観客は掴まれる。後は4曲目の「語るなら未来を...」もアンニュイな楽曲で大好き過ぎてヘビロテしているので新曲披露が多い中でセトリに入っているのが嬉しい。

2曲目以降は、ほぼ新曲。TIF(東京アイドルフェスティバル)で「危なっかしい計画」のパフォーマンスは拝見したが、他の曲は初めてでiPodで聴いた印象とは良い意味で異なっていて、前よりそれぞれの曲が好きになった。印象深いのは「AM1:27」、「バレエと少年」、「東京タワーはどこから見える」かもしれない。振り付けとかもメンバーの個性を感じたし、どの曲を誰が歌っているかとか知らずにいつも聴いていたので「このメンバーのユニット曲なのかぁ」とか驚きながら見てしまった。でも、やっぱり印象深いのは、どことなく僕の名字に似ていて名前が番組で呼ばれるとハッとしてしまう休養明けの今泉ちゃん(ずーみん)のソロ曲「夏の花は向日葵だけじゃない」だった。休んで迷惑を掛けてしまったけど、ステージに立ち続けたいという想いを語り、その想いがこもった歌声には思わず涙。

アンコール後の21人揃っての「サイレントマジョリティー」からの「二人セゾン」。そして全員が揃っての「W-KEYAKIZAKAの詩」で、キャプテンの菅井様のMCトークで締め。7月末に1stアルバム発売からの欅共和国、そして8月の数々の夏フェスと全国ツアー、色んな不安や期待だったり怒涛のスケジュールの大変さを密かに感じさせる菅井様の語りに思わず涙。本当にお疲れ様と言いたい。

やっぱり、この曲で締めかぁと思いつつ、まさかのWアンコール。不穏な演出で始まるのはアルバムの平手ちゃんのソロ曲「自分の棺」。正直、あまりの歌詞の暗さに唯一なんとも言えない曲で、セトリのどこに持って来るのだろうかと思っていたが、ここで来たかと驚いた。タイトルからして死を感じさせる曲なのだけど、平手ちゃんが拳銃で撃たれる演出には思わずビビる。撃たれた血まみれの平手ちゃんの顔がモニタに映し出されて始まる「不協和音」は狂気すら感じたし、最高に痺れた。TIFでフラフラで見ていられなかった平手ちゃんが復活しているのが何よりも嬉しい。曲中の”僕は嫌だ!”も熱が篭ってて、観客の僕たちにも伝染する。欅坂のパフォーマンスは、やっぱり支柱である平手ちゃんあっての物なのではないかと改めて思う。体調を崩したりもあったけど、そういう脆さも一つの魅力の様に僕は感じる。最後の演出は、これまでの欅坂を破壊(終わりに)して、再生してという、破壊と再生を描いて次のステージへと向かう意思を感じる物だったので、一つの区切りの様なライブだったのかもしれない。

まだまだ粗も多い欅坂だけど、それもそのはずでAKBや乃木坂が長年培って上がったステージに勢いだけで突っ走って、がむしゃらに踠いて試行錯誤してる訳だから、どこか脆いのは仕方がない。そういう脆さがあるからこそ、ファンは完璧ではない自分を重ね共感し応援わ続けるのではないだろうか。そして今の時代を表すような祈りの様な楽曲(サイマジョや不協和音、エキセントリック等)こそが欅坂46の魅力だ。

本当に欅坂46が最高すぎて魅力を語りだしたら止まらないかもしれないので、この辺にしておこう。色んなアイドルを推してきたけど、今まさに輝きを放ち出した彼女らを応援しない手はない。まだまだ坂道を駆け上がっていく欅坂に期待大。

因みに会場にあっさん(前田敦子)がいたらしく、どういう感想を抱いたのか超気になる。補足をすると、ちょうど5年ほど前にあっさんの伝説の卒業ライブがあったので、なんだか感慨深い。

夏の終わりを感じながら、とってもエモくてセンチメンタルな気持ちで感想を綴ってみた。寂しいな。 明日から9月だ。

 

<セットリスト>
M1 エキセントリック
M2 月曜日の朝、スカートを切られた
M3 君をもう探さない
M4 語るなら未来を…
―MC―
M5 永遠の白線
M6 100年待てば
―MC―
M7 AM1:27
M8 バレエと少年
M9 少女には戻れない
M10 ここにない足跡
M11 沈黙した恋人よ
M12 夏の花は向日葵だけじゃない
―MC―
M13 東京タワーはどこから見える?
M14 誰よりも高く跳べ!
M15 世界には愛しかない
M16 危なっかしい計画
―MC―
M17 太陽は見上げる人を選ばない
―EN―
EN1 サイレントマジョリティ
EN2 二人セゾン
EN3 W-KEYAKIZAKAの詩
WEN1 自分の棺
WEN2 不協和音

 

ただのブログ(~8/18)

7月に東京へ戻って1ヶ月は環境に慣れないのか疲れすぎて何も出来なかったのだけど、ようやく空いた時間に趣味を堪能出来るようになった。8月に入ってすぐ伊坂幸太郎の新刊『AX』を読み始めた。久々だけど、まさに伊坂節を感じる一冊で殺し屋が主人公の物語なのにラストは感動してしまった。

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8月からはシフトの都合で土日休みではなくなってしまったのだけど、最初の休日に久々に友達と出かける。前々からIQOSを買いに行こうと誘われていたので(僕は吸わない)秋葉原まで買いに行った。独特な匂いがして臭いのにタバコ好きというのは物好きが多いのかと不思議に思う。せっかく秋葉原まで来たので「フジヤマドラゴンカレー」でチキンカツカレーを食す。質より量が重視のカレーかと思いきや美味しくて満足。欅坂46の冠番組「欅って、かけない?」でメンバーの永沢君が大食い修行で訪れていて気になっていたので来れて良かった。今月から開催されている神田カレーグランプリにもエントリーされている様なので、そこそこ名の知れたカレー屋なのかもしれない。食べた後にヨドバシで久々にガンプラを買ったので近々作ったらブログにでも載せようかと思う。

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次の日の仕事帰りに池袋にある「火星カレー」というお店で火星カレーを食した。なぜ火星カレーというのかは分からないが普通に美味しいキーマカレーだった。羊やカンガルーの肉が使われていたりと少し趣向が変わったカレー屋さんかもしれない。美味しかったので、また行きたい。この日、辺りから直木賞を受賞した佐藤正午さんの『月の満ち欠け』を読み始めた。面白くて、すぐに読み切ってしまった。その勢いで阿部和重さんの『アメリカの夜』も読み切る。どちらの著者も映画が好きなのか、作中で映画について言及されていて面白かった。特に後者の作品は「本」その物や「映画」その物について書いているので、どちらも好きな人はハマるんじゃないかと思った。

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次の休みはお台場界隈で毎年開催されている東京アイドルフェスティバル(通称:TIF)に参加した。勿論、欅坂目当てだ。過去に好きだったアイドルだったりも参加しているので、これは行かねばと思い2、3年ぶりに行くことにした。しかし暑さに勝てず体調を崩したので、止むを得ず帰宅。せっかくなので帰り道にある北千住にある「ジェイズカレー」に立ち寄る。ローストビーフ+欧風カレー+ホワイトソースが合わさったジェイズ丼を注文。めちゃくちゃ美味しかったけど、不思議とまた来たいとは思わなかった。たまにでいい豪華なカレー。スパイダーマンの新作と岩井俊二原作のアニメ映画『打ち上げ花火〜』等、仕事帰りでしんどいけど久々に映画を見た。後は念願の「もうやんカレー」にも行けて大満足。かなり美味しかった。ついでに今月4冊目は今村夏子さんの『星の子』を装丁に引かれ購入。これも面白かった。今月は色んなカルチャーに触れられて楽しかったなぁ。