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チラシのおもて

すきなものについて

ただのブログ(2017年3月3日 金曜日)

色々とやる事があって、すっかりブログを書く事も億劫になってしまっていたので久々に書こうと思った。最初は何となく誰かに見てもらいたいという一種の承認欲求があったのかもしれないけど、こうやってブログを書くのも今は日々の生活だったり自分の思考の整理の為でしかなくなってしまった。なので度々、こうやって書く事にした。読んでもらえたら、勿論、嬉しい。

つい先日、2月の末に書店員のアルバイトを退職した。酷く落ち込んで、ようやく少し元気を取り戻した11月頃になんとなく面接を受けたら採用されたので始めたのだ。言葉通り何も出来なかった僕にとっては社会復帰の第一歩かもしれない。ただ、あまりにも苦手なタイプの人間が多かったのでストレスが溜まる職場であり、僕は一向に馴染む事が出来なかった(勿論、親切で優しい人たちもいて、とてもお世話になった)。書店員のアルバイトを始めた当初は執拗に「元気がない」と言われ、辞める時にも「もう少し元気を出した方がいい」と言われてしまった。ふとコンビニにあるアルバイト募集の張り紙などを見ると"元気のある方を募集"と書いてあって、元気に対して異様に執着しているのが何だか僕にとっては違和感しかない。僕の名前は元己(げんき)であって普通の元気とは異なる訳だが、どうしても名前について言われることが多いので小さい頃から大きな、一つのコンプレックスになっている。就職活動では、所謂、圧迫面接なる物を行う会社に行った事があり執拗に名前について聞かれたし、「元気がない」とひたすら言われ続けた(むしろ、そこにしか質問をされなかった)。なぜか一次面接に通り、二次面接に進む事になったのだが、そこの社長に電話とメールで「あなたの様な人間に教わる事はない」と断った。普段、あまり感情的になったり怒ったりしないのだけど、この時は就活のストレスでどうにかなっていたのかもしれない。

アーヴィング・ゴッフマンという社会学者が『スティグマ社会学』という本を出しているのだが、僕にとっては「名前」が、ある種のスティグマ性を伴っている気がした。ステイグマとは、ある人の不名誉を示す属性の事で、欠点や瑕疵、短所、ハンディキャップの事。目に見える身体的特徴から、宗教から犯罪歴まで、その人を象徴する広義の物となっている。端的に言うと社会から押される不名誉な烙印の様な物。僕は「元気のある人が受け入れられる社会」において、不名誉なスティグマを課せられてしまっている気がしてならないし、そこではとても生き辛さを感じる。ただ僕は、なぜ元気がある人だけが正しい事の様に受け入れられるのかが疑問でならない。そういえば何の本か忘れてしまったけど、ディズニーランドは「夢の国」である為に「ゴミ」を「ゴミ」と呼ばないで「夢のかけら」と言うらしいし、渋谷はお洒落な街という虚構的な現実やモードを作り上げる事で対となる存在を排除しているというのを目にした気がする。それに沿うならば「元気のある社会」の中では、根暗な僕は排除される存在でしかないと思った。前に付き合った女の子にも「ネガティヴな人間と付き合いたいと思うか」と散々、罵声を浴びせられたので、これが現実であるとして享受するしかないと半ば諦めている。正直に言うと、僕だって自分みたいな根暗で一人で本を読んだり映画を見てる人間と付き合いたいとは思わない。近々、気になっている女の子と遊ぶ予定だけど、僕は自信がない。僕に好意的に接してくれる女性は少なからずいるのは間違いないけど、それが何故か僕には理解できない。時々、「カッコいい」とか「魅力がある」と言われるが、そこに対してどう反応していいのかも分からないし、とにかく理解ができない。でも、あまり考えすぎないで、その子と遊ぶのは楽しもうと思う。村上春樹の小説の主人公のように流れに飲まれてみるのもいいかもしれない。

この流れで最近、読んだカルチャーについても触れたいのだが、今読んでいるのは村上春樹の『騎士団長殺し』である。じっくり読んだ為か1週間ほど掛かって1部「顕れるイデア編」を読み終えた。僕は村上春樹の作品を大して読まないが、なんとなく同じような特徴を持った登場人物が出てくる事が多い気がした。その中でも特に目につくのが二人の女性像。一人は主人公が肉体関係を持つ人妻女性で、彼女は好奇心や探究心を併せ持っていて一見幼稚に見えるが聡明で主人公に助言を与え、母性を感じさせるような、そんな人間。もう一人は上手く感情が見えないミステリアスで不思議な少女で、人妻が論理的思考を持つならば、こちらは感情的思考(又は直感的思考)を持った予測不可能な女性像が出てくる事が多い。先ほども書いたが、あまり村上作品には触れた事がないので何を意味し象徴しているのかは分からない。何はともあれ、面白いのでとりあえず、あまり考えず読んでみよう。


最近読んだもの↓


騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編

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騎士団長殺し :第2部 遷ろうメタファー編

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子どもと本 (岩波新書)

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CICADA(1) (ビッグコミックス)

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もぐらくんとテレビ (もぐらくんのお話)

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