チラシのおもて

すきなものについて

欅坂46全国ツアー「真っ白なものは汚したくなる」千秋楽

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昨日、欅坂46 全国ツアー 『真っ白なものは汚したくなる』千秋楽を見てきた。長濱ねるさん風に言うなら「最高かよ!」の一言で語れてしまうのだが、それは勿体無いので少しだけ、欅坂46について、今回のライブについて、これからの欅坂46についてを語りたい。もう既に欅坂ロスになってしまっている自分がいる。

 

記憶も曖昧に勢い任せに書いているので、ツッコミどころは多いかもしれない。まずはovertureからの1曲目が「エキセントリック」。特殊な演出がなされていたみたいだが席のせいか(一応、A3ブロック)コレはよく分からなかった。しかし「エキセントリック」はカップリングとは思えない程の良曲で「サイマジョ」や「不協和音」に呼応する様な欅坂46を表す一つの指標になる曲になっていくのではないかなと思う。まず、この曲で観客は掴まれる。後は4曲目の「語るなら未来を...」もアンニュイな楽曲で大好き過ぎてヘビロテしているので新曲披露が多い中でセトリに入っているのが嬉しい。

2曲目以降は、ほぼ新曲。TIF(東京アイドルフェスティバル)で「危なっかしい計画」のパフォーマンスは拝見したが、他の曲は初めてでiPodで聴いた印象とは良い意味で異なっていて、前よりそれぞれの曲が好きになった。印象深いのは「AM1:27」、「バレエと少年」、「東京タワーはどこから見える」かもしれない。振り付けとかもメンバーの個性を感じたし、どの曲を誰が歌っているかとか知らずにいつも聴いていたので「このメンバーのユニット曲なのかぁ」とか驚きながら見てしまった。でも、やっぱり印象深いのは、どことなく僕の名字に似ていて名前が番組で呼ばれるとハッとしてしまう休養明けの今泉ちゃん(ずーみん)のソロ曲「夏の花は向日葵だけじゃない」だった。休んで迷惑を掛けてしまったけど、ステージに立ち続けたいという想いを語り、その想いがこもった歌声には思わず涙。

アンコール後の21人揃っての「サイレントマジョリティー」からの「二人セゾン」。そして全員が揃っての「W-KEYAKIZAKAの詩」で、キャプテンの菅井様のMCトークで締め。7月末に1stアルバム発売からの欅共和国、そして8月の数々の夏フェスと全国ツアー、色んな不安や期待だったり怒涛のスケジュールの大変さを密かに感じさせる菅井様の語りに思わず涙。本当にお疲れ様と言いたい。

やっぱり、この曲で締めかぁと思いつつ、まさかのWアンコール。不穏な演出で始まるのはアルバムの平手ちゃんのソロ曲「自分の棺」。正直、あまりの歌詞の暗さに唯一なんとも言えない曲で、セトリのどこに持って来るのだろうかと思っていたが、ここで来たかと驚いた。タイトルからして死を感じさせる曲なのだけど、平手ちゃんが拳銃で撃たれる演出には思わずビビる。撃たれた血まみれの平手ちゃんの顔がモニタに映し出されて始まる「不協和音」は狂気すら感じたし、最高に痺れた。TIFでフラフラで見ていられなかった平手ちゃんが復活しているのが何よりも嬉しい。曲中の”僕は嫌だ!”も熱が篭ってて、観客の僕たちにも伝染する。欅坂のパフォーマンスは、やっぱり支柱である平手ちゃんあっての物なのではないかと改めて思う。体調を崩したりもあったけど、そういう脆さも一つの魅力の様に僕は感じる。最後の演出は、これまでの欅坂を破壊(終わりに)して、再生してという、破壊と再生を描いて次のステージへと向かう意思を感じる物だったので、一つの区切りの様なライブだったのかもしれない。

まだまだ粗も多い欅坂だけど、それもそのはずでAKBや乃木坂が長年培って上がったステージに勢いだけで突っ走って、がむしゃらに踠いて試行錯誤してる訳だから、どこか脆いのは仕方がない。そういう脆さがあるからこそ、ファンは完璧ではない自分を重ね共感し応援わ続けるのではないだろうか。そして今の時代を表すような祈りの様な楽曲(サイマジョや不協和音、エキセントリック等)こそが欅坂46の魅力だ。

本当に欅坂46が最高すぎて魅力を語りだしたら止まらないかもしれないので、この辺にしておこう。色んなアイドルを推してきたけど、今まさに輝きを放ち出した彼女らを応援しない手はない。まだまだ坂道を駆け上がっていく欅坂に期待大。

因みに会場にあっさん(前田敦子)がいたらしく、どういう感想を抱いたのか超気になる。補足をすると、ちょうど5年ほど前にあっさんの伝説の卒業ライブがあったので、なんだか感慨深い。

夏の終わりを感じながら、とってもエモくてセンチメンタルな気持ちで感想を綴ってみた。寂しいな。 明日から9月だ。

 

<セットリスト>
M1 エキセントリック
M2 月曜日の朝、スカートを切られた
M3 君をもう探さない
M4 語るなら未来を…
―MC―
M5 永遠の白線
M6 100年待てば
―MC―
M7 AM1:27
M8 バレエと少年
M9 少女には戻れない
M10 ここにない足跡
M11 沈黙した恋人よ
M12 夏の花は向日葵だけじゃない
―MC―
M13 東京タワーはどこから見える?
M14 誰よりも高く跳べ!
M15 世界には愛しかない
M16 危なっかしい計画
―MC―
M17 太陽は見上げる人を選ばない
―EN―
EN1 サイレントマジョリティ
EN2 二人セゾン
EN3 W-KEYAKIZAKAの詩
WEN1 自分の棺
WEN2 不協和音