チラシのおもて

すきなものについて

プラハ一人旅②

プラハ旅行2日目

めちゃくちゃ疲れてて眠りたいのだけど、色々と忘れてしまう前に今日の出来事も記録したいと思う。数時間に寝たり起きたりを繰り返して3時頃に起きて1日目のブログをメモに書き起こし(ネット環境悪いので、とりあえずメモ)5時頃に寝たら7時に起きてしまったのでシャワーを浴びて、すぐにホテルを出た。トラム(路面電車)の22番に乗りpoho-relekにて下車。徒歩2分のストラホフ修道院に向かった。正直に言うと、ここが今回の旅でとっても行きたかった場所だ。朝9時に開くみたいで、丁度開いて1番乗りで入れたので急いで来て良かった。とても親切だけど、暇そうな受付の方々が日本語のガイドを見せてくれたり助かった。入場料が100コルナ(日本円に換算するとx5なので約500円)と写真を撮る料金50コルナを払う。「エントランス、オンリー」と言われたので哲学の間という4万冊以上の蔵書が眠る場所だけ写真を撮った。写真代払ったら腕に証明するシールを貼られるんだけど、ないのに撮ったら注意される。見えづらい場所に貼ってあったからか注意されたのでビックリした。後、ここ撮るだけでジュース2本分かーと思ったけど、それ以上の価値が全然あるのでお金を惜しまないで良かったと思った。圧巻。"哲学の間”と”神学の間”という図書室を繋ぐ廊下にも装丁が素晴らしい本が沢山あって興味深い。宝石が散りばめられた物や木の皮で作られた本(薬を調合する為の薬草などが入っているので入れ物のような形)と食器を入れる為の本など、興味深くて本という概念が覆された気がする。

昨日も行ったけど、改めてプラハ城へ向かった。スーツケースが無いのは、とっても楽だ。途中、ロレッタ教会が気になったけど、外の写真を撮っただけで見るのは辞めて、VE STARE RADNICIという小さなカフェで朝ごはんを食べる。現金の持ち合わせが、あまり無いのでクレジットOKか聞いたらOKらしいので入って食べて会計をしようとしたら「キャッシュオンリー」と言われてムカついた。しかも、ただのハム&エッグで200コルナって高すぎだろと思ったので、ちゃんとした所で食べたほうが良かったなと思った。空いてる分には良かったし、量もそこそこ多かったから仕方ないけど。

プラハ城へ向かうには入り口が二つあって、昨日とは反対側から入った。今日は衛兵が直立不動で立つ門がある方からだ。荷物検査が面倒くさい。昨日は朝早くで空いてたのだけど、今日はお昼すぎだからか雨にも関わらず人が多かった。昨日も行った聖ヴィート教会をもう一度見ておこうと思って入ったけど、展示ゾーンには昨日買ったチケットでは入れなかった(教会の中には無料で入れるのでチケット無くても楽しめるっちゃ楽しめる)。他にも昨日は行かなかったプラハ城についての展示も入ったけど(入れたのでチケットで見れるのは1箇所につき1回のようだ)、人が多すぎてじっくり見れなかった。後は火薬塔にも入ったけど、ここは対照的に全く人がいない。火薬塔の近くにあるおもちゃ屋に入って写真を撮ろうとしたら怒られたのでビックリした。なんだか険悪な雰囲気になってしまって面白いことも言えないので片言で「ナ スフレダノウ(さようなら)」と言ったら笑ってくれたので良かった。

王の道と呼ばれる場所にあるカレル橋という立派そうな橋を目指す。途中、マーネス橋の近くの川沿いを歩いていたらデカい鳥とか、3種類くらいの鳥が虫のように湧いていたのでビックリした。地元のおじさんが、とてもとても素早くバナナを食べて皮を鳥に挙げていたので、またもや驚いた。単純な疑問なんだけど、バナナの皮って食べるんだ。そして、すぐ近くのフランツ・カフカ博物館に向かった。カフカの書いた原稿や手紙、後はパスポートとかあって、こういう有名人の博物館に行くたびにプライベートな情報見せられて可哀想だなと思ってしまうのは僕だけでしょうか。カフカは『変身』しか読んだことがないので大それた事は言えないのだけど、非常に面白い展示空間になっていてカフカ的だなぁと思った(言ってみたかった)。日本に帰ったら是非とも読んでみようと思う。カレル橋を渡る前に、また少し寄り道して日本大使館ジョン・レノンの壁を見た。ジョン・レノンの方が人が沢山いて平和への言葉が綴られている。なんでジョン・レノンなんだろう。まぁ、いいか。

ようやくカレル橋を渡る。他の橋と比べると、やたら石像が多いし、そして人も多い感じだ。後は物乞いみたいな人が、そこら中にいる。決まって犬が横に寄り添っていて土下座のような形でカップを前に差し出している。ぶらぶらしてると「こんにちは」と声を掛けられて教会で行われるクラシックコンサートの案内みたいだった。パンフレットの32ページに載ってるって言われて開いたら、そのコンサートの情報が載ってて何で覚えてんねんと思ったし、日本語話す現地人は何だか怖くて信用できないので適当にあしらった。というか、お金がないので500コルナは厳しすぎる。超聴きたいけど。道に沿って進むと旧市街広場にに出る。広場の真ん中では音楽を演奏する人(イタリヤ人だった)や石像のような二人組の動く人間がいる、この人達は昨日もいたのでいつも居るのかもしれない。聖ミクラーシュ教会は二つあるけど、旧市街の方に入った。入場料は無料で寄付で25コルナ払う必要があるらしいけど、受付の人が眠そうで何も言わなかったので、そのまま入った。教会に入る度に思うのは、僕はどれだけ懺悔する事があるだろうかと思ってしまう。

お腹が空いたし丁度いい時間だったので昨日見かけて気になっていた「KITCHEN」というRAMEN BARに入った。メニューに”RAMEN”とか”UDON"って書いてあるのが何だか新鮮。TOKYO SHOYU RAMENとコーラを頼んだのだけど、なんという歪な組み合わせ。普段は、ほぼラーメンを食べない僕だけど、旅行先では何故かラーメンを食べる。しかし日本のラーメンと大差ない味で驚いた。悪い部分を強いて言うなら肉が固くて美味しくないのとコーラと合わせて300コルナは高いなぁ。帰りに「ありがとう」と言ったら日本語で返してくれた。その後は適当にぶらぶらして店内にメリーゴーランドのあるおもちゃ屋さんに入ったり、ミュシャ美術館のすぐ近くにある郵便局へいってミュシャの切手を買った。プラハ本駅に行った事がないなと思って向かう。

まだまだ時間はあるので地下鉄C線でヴルタヴスカー駅に向かう。そこからトラム1番に乗り換えてKamenicka駅で下車、した気がする(うろ覚え)。ガイドブックにあまり情報が載ってない方面であったので行きたい場所の最寄駅などが書いてないのでレトナー公園という場所が見えたところで降りた。目指すは国立技術博物館だ。あまり乗り物には興味がないけど、約5万3000点の乗り物が所蔵されていて圧巻。車に電車に飛行機、自転車、バイク、自転車など、ありとあらゆる物が置いてある。自転車が好きなので、そこだけじっくり見た。1880年頃の自転車はチェーンもなくタイヤも鉄でガタガタしそうだったけど、1898年頃の自転車はチェーンも付いてタイヤもゴム製の物になっていたので200年以上前に今の自転車の形が出来上がっていたのは驚いた。こういう博物館は初めてなのでブレーキが一つだけの自転車とか興味深い。他には映画に蒸気機関車が出ているからか『厳重に監視された列車』のイジー・メンツェル監督の展示ゾーンがあって僕がチェコに行くきっかけとなった映画で、ここに展示があるなんてと驚いた。オスカー像が飾られていたり、ヒッチコックとの写真まで!後、映画の特別展みたいなのがやっていて『キッド』の時のチャップリンの靴と帽子が置いてあり、僕はチャップリンが大好きなので興奮した。

その後はレトナー公園という超デカイ公園を端から端まで歩いて、その後も歩きまくった。ペトシーン公園という場所に着き飢えの壁という場所を見た。すぐ近くにあった不気味な像はなんなのだろう。同じ顔の人のイラストが目印の拷問博物館みたいな物があったので、何か悪いことをした人なのだろうか。およそ12時間程歩いてホテルへ帰宅したので疲れた。今日も近くの公園の横にあるピザ屋でピザを買う。もう疲れ果てて1日寝てたいけど、明日はお土産を買うのと、出来たらペトシーン公園のロープウェーに行こうかと思う。後、出来たらドン・ジョヴァンニの人形劇が見たい。今読んでいる村上春樹の『騎士団長殺し』にはドン・ジョヴァンニの話やカフカの話も出てくるのでプラハは何かと縁があるのかもしれないと思った。