くるりの好きな曲 1回転目
『カルテット』に興奮してしまった為に眠れなくなってしまったのでブログを書くことにした。ブログを見てくれた高校時代の友人に「くるり岸田繁について」とかリクエストを頂いたし、僕が愛してやまない物であるので色々と語っていきたい。正直言うと音楽的知見や教養を持ち合わせていないし、くるりとの出会いは好きだった女の子が好きなバンドであり、それがきっかけで好きになったので聴く度に多少は思い出してしまう訳であるので、くるりを語ることは「喜び」であり「悲しみ」でもある様に感じられて非常にセンチメンタルな気持ちになってしまうのだ。
くるりの「東京」って、所持金と口座の残高合わせて500円くらいの時に、足立区の綾瀬で書いた曲なんよ。遠く離れた恋人のことがどうでも良くなったような気持ちになって、すごく不安になったけど、なんだか東京の夜風がそよそよと心を吹き抜けて行ってくれた時、とてもいい気分になって書いた歌。
— 岸田繁 shigeru kishida (@Kishida_Qrl) 2014年6月1日
この呟きは、くるりの1枚目のシングル「東京」に関する裏話なのだが、こんな感じに恋人への気持ちだったり上手くいかない焦燥感だったりが歌詞から読み取れるので聴いてて僕とくるりの心情が完全にシンクロしまくってしまうのだ。それはさて置き、こういう話をダラダラと僕が語る必要もない程に素晴らしい書籍を宇野維正さんが出しているので是非とも読んでほしい。
なんとなく、くるりの曲で惹かれて好きな曲は16枚目のシングル「赤い電車」*1である。
赤い電車は歌い出す ファソラシドレミファソー
赤い電車に乗っかって 夢を探しに行くんだよ
でっかい東京 こんな街もあるんだ
見た事のない景色見せてよ 赤い電車
この曲を京急に乗って聴きたいが為に京急に乗った事もあるが、本当に最高だった。鉄ヲタによる岸田さんの電車への愛に溢れる多幸感ある歌詞も好きなのだけど、それ以上にファミコン*2の8bit音の様なピコピコした音が大好きなのも好きな理由の一つである。そのピコピコ音が流れるだけで、無条件に好きになってしまうくらい偏愛していてエリック・ロメール監督の作品で幾つかオープニングでピコピコ音が流れた時には興奮してしまった。後、ブログ書く為に調べてたら「赤い電車」のリリース日が僕の誕生日と一緒で運命性すら感じてしまった。今度、海外旅行で成田行くから京急乗って行こう。後は妻夫木聡と柴咲コウが主演のドラマ『オレンジデイズ』の挿入歌になった「ばらの花」も大好きだ。くるりの歌詞は、そんなにストーリー性を感じないのだけど、この曲だけはとっても奥行きを感じてしまう。
雨降りの朝で今日も会えないや
何となく でも少しほっとして
飲み干したジンジャーエール 気が抜けて安心な僕らは旅に出ようぜ
思い切り泣いたり笑ったりしようぜ
雨が降った日に会えない心情を綴った曲に聞こえるけど、会えないのにほっとしているのが何故なんだろうと聴くたびに思ってしまう。付き合ってるけど、どこか冷え切った関係性の男女の話なのだろうかとか色々な解釈が出来そうな曲かもしれない。先ほど挙げたドラマ『オレンジデイズ』では、柴咲コウが耳の聞こえない役を演じているのだが、そんな柴咲コウが妻夫木に「ばらの花」の曲の解釈を求めるが手話では”切ない感じのする曲”としか伝えられず、どうしようかという事で、絵にする事で曲のイメージを伝えようと思い立つ所が本当に胸キュンすぎて最高すぎるのだ。色々と語りたいけど、今日はこの辺で。2月末にくるりのツアー「チミの名は。」に行く予定なので、その時にもう少し語ります。
- 作者: くるり,宇野維正
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: 単行本
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